一本歯の下駄で盛り上がりました

　９月２１日（土）、台風１５号の爪痕がまだ感じられる代々木公園で、１０回目のクラブ活動を行いました。当日は雨の予報もありましたが、幸いにも降雨はなく、比較的過ごしやすい中でスロージョギングを行うことができました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

　この日は、会員のＫさんがいつも練習の時に履いている、一本歯の下駄や足の半分しかない足半（あしなか）草履で盛り上がりました。上の写真（左上から２～４枚目）をご覧ください。Ｋさんは今年、ウルトラマラソンをスロージョギングの走法で完走したランナーですが、トレーニングのために普段からこのような草履や下駄で走ったり歩いたりしているそうです。

　練習後にＫさんから一本歯の下駄を借りて試し履きした会員のＩさんは、「腰がスッキリする」と感想を述べておられましたが、一本歯下駄を履いた時は傍から見ても判るぐらい腰が上方に伸びていました。下駄を履くだけで、体幹を使った腰高の良いランニングフォームになったので驚きました。一本歯の下駄は、スピードスケートの小平奈緒さんが体幹トレーニングのために使用していることでも話題になりました。でも急に無理をして履くと、アキレス腱やふくらはぎを痛める可能性がありますのでご注意ください。

　また足半草履は、足指の握る力を鍛え、足の土踏まずのアーチを強化する効果があるそうです。昔は普通に履かれていたのですが、靴を履くようになって使われなくなり、それとともに足指の筋力が低下したと言われています。偏平足の方は、まず屋内で試してみてはいかがでしょう。実は、昨年のNHK大河ドラマ『西郷どん』で主役の鈴木亮平さんが足半草履を履いていたんですが、ご存じでしたか？

　なお、Ｋさんより購入先の情報を頂きましたのでご紹介します；

・足半草履の購入先：https://gripdrop.official.ec/
・一本歯下駄の購入先：https://shop.getta.jp/?mode=grp&gid=1416018

　日本スロージョギング協会では以前、協会公認のスロージョギング用のシューズを紹介していましたが、現在は販売されていません。このシューズは「地下足袋」の知恵を応用して作られたもので、スロージョギングでおすすめするフォアフット走法に適したシューズでした。金栗四三が履いていた「マラソン足袋」にも似ていると言われます。最近のシューズの中では、裸足感覚で履けるというベアフットシューズがこれに一番近いかもしれません。でもベアフットも無理をして走るとアキレス腱を痛める可能性がありますので、慎重に体に慣らしてから走るようにしてください。初心者の方は、まず室内のトレーニングなどで使用するのが良いと思います。

　さて、次回練習日は１０月５日（土）になります。スポーツの秋にふさわしい天候を期待して、代々木公園でお会いしましょう。