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公園から元気をもらおう

公園で走る時のエチケットを守ろう

 東京都は新型コロナウイルス対策として、4月25日から5月6日までを「ステイホーム週間」と位置づけ、外出の自粛や不要不急の他府県への移動自粛を求めました。最初の週末が過ぎましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?

 

 今週で4週目を迎える緊急事態宣言により自宅で過ごす時間が増えた分、活動量の減少や運動不足を感じることが多いのではないでしょうか。個人で行うことができる散歩やジョギングは、活動量の確保と健康維持のために効果的です。ですからご自身の健康を維持するために、屋外での運動や散歩の場として、歩いて行ける公園を活用しましょう。

 

 とはいっても、3密を避ける、他者との接触を控えることが大前提ですので、近くの公園を利用するときには次の6つの事柄を守ってください。

  1. 住まいや職場のある地域の行政の方針や公園使用の制限を厳守してください。
  2. 症状がある、感染が疑われる場合は、外出はしないでください。
  3. 屋外でも他人との距離を2m取ってください。グループで集まり、飲食することはやめましょう。
  4. 公園などに出かける前後に手を洗ってください。手すり、遊具などみんなが触るものにはご注意ください。
  5. 込み合い2mの安全距離が取りにくい場合は、ご自身の安全のため利用は避けましょう。
  6. 誰もがひと息つきたいとき訪れるのが公園です。高齢者の方に対して2mの安全距離を確保しましょう。

 世界都市公園会議(WUP)は、新型コロナウイルスを拡げない公園の使い方について、分かり易いイラスト(下図)を作成しました。このガイドに従って、公園や緑のある空間で自然に触れ、運動をすることでストレスを軽減し、公園から元気をもらいましょう。


新型コロナウイルスを拡げない公園の使い方

 ところで、外出自粛が求められる中でも屋外のジョギングはOKとされていますが、一体どこまでOKなのか、と思われる方もいらっしゃると思います。厚生労働省クラスター対策班の西浦博教授(ジョギング愛好家です)は「ジョギングは数人までは大丈夫だが、必ず距離をあけること」と仰っています。

 

 上記にも書いたとおり、お互いの距離は2mとるようにと言われていますが、これは静止した状態が基準です。移動を伴い、かつ呼吸を普段より多く行うジョギング、ランニングでは、前のランナーとの間隔を10mくらい開けないと感染の可能性があるという報告があります。この報告によれば、ウォーキングの場合は4~5m、自転車で走る場合は20m離れる必要があります(ただし、この報告はまだ検証されていないようです)。

 

 既にご存じの内容が多いと思いますが、公園でジョギングする際の注意点をまとめておきます。

  • 大勢で走らない、基本は一人か、家族と走る
  • 人の少ない時間帯を選び、人の多い所は避ける
  • 他のランナーと一緒に走る所では間隔を十分に、できたら10m開ける
  • ジョギング後は手洗い、うがいを忘れずに
  • ジョギング後に仲間との飲食はNG

 また、IPS細胞でノーベル賞を受賞したランニング愛好家でもある山中伸弥教授は、ジョギング・エチケットとしてマスクまたはバフの利用をすすめています。

 

 ちなみに日本スロージョギング協会でもマスクとして使えるグッズを販売していますので、よろしければご活用ください。

 

 皆さんでエチケットを守りながら公園でスロージョギングして、健康維持に努めましょう。